新堀キャンドルコンサートのはじまり・・・・
1955年の冬。。。
新堀ギター音楽院創立数年後のこと、新堀寛己先生は一番信頼していた副院長の造反にあい、失意のまま新堀ギターをたたむことを決意し、最後に自分の好きなオーストリアの音楽を直接聞きたい・・・と旅に出ました。
モーツァルトの生誕地ザルツブルグでのこと。。。
街角に立てられたコンサートの小さな看板に誘われるように王宮の一室に入っていきました。
そこで見たのは、明るく輝くキャンドルを囲むようにしての弦楽4重奏の演奏でした。
お互いが肩をぶつけるぐらいに生き生きとした演奏と、曲の合間にお客様に語りかける様子に、新堀先生はすっかりと魅せられていました。
『どうしても、あのような心暖かいコンサートを日本でしたい!そしてもう一度「音の輪づくり」に挑戦したい・・・』と新たな決心をされました。
日本の音楽ホールでローソクは使えません。当時は無かったローソクの形をした電飾を特注して、我国初の解説付き「キャンドルコンサート」(新堀ギタークリスマスチャリティコンサート)を開始しました。
コンサートは大成功。それから約50年、今や全国数十箇所で行われるイベントになっています。 |