2カ月ぶりに教室でレッスンを再開いたしました。感動です。休み中は「このまま社会復
帰できなくなるのでは？」という不安に駆られることもありましたが、レッスンを再開し
てみると実に楽しいのです。マスクを着け、アクリル板が下がっていたり、換気のため外
の扉を開け放ち、中の扉も少し空いていて車の音が少々喧しいですが、それでも生徒さん
と一緒にギターを弾くことができ、とても気が晴れました。「やっぱりギターは音楽は必要
なんだ。」と、あらためて実感しました。7月からは3カ月ぶりに市民オケとアンサンブル
を再開します。楽しみです。シルクロードを早く合わせてみたいな。
7月から重奏のレッスンも再開します。アンサンブルは当面市民オケと同日、同会場で行
います。

毎日新型コロナウイルスは一時に比べ落ち着きを見せているようです。滋賀県の状況も
好転してきています。しかし、ウイルスそのものが無くなったわけではないので、3蜜をは
じめ、手指の消毒、手洗いうがいの励行をしっかりと行い、今後のレッスンや行事を進め
てゆきたいと思います。「もう大丈夫！」という根拠のない過信による行動は危険ですからね。
〇マイコンサートメモリー
　先月号で発表した通り、9/15〜27の間に録画をし、DVDを制作します。今年の発表会は
正式に中止です。
〇八幡堀祭り　10月17日(土)
　行事そのものは行う予定ですが、毎年行っていた野間邸での演奏は未定です。
〇市民音際は中止です。
〇クリスマスコンサート
　「練習を再開するなら、目標があったほうが良い。」という意見を耳にします。ただ、今
年はいつものようにセミナリヨで本格的に行うのは無理でしょう。どんな方法ででき　
るのか、皆で知恵を出し合って行えたら良いですね。

「右手と左手のどちらが大切か？」と言われたら、当然「両方」ですよね。では「どちら
音を生む？」なら「右手」ですよね。ここをよく把握してください。
「良い声で歌う」とは「右手が良い音を生む」ことなのです。音色も強さも、ニュアンス
もみな右手から生まれてくるのです。ところが、私達が日頃「難しい」と言ってる部分の
ほとんどが左手の動きにあります。「あの部分が上手く押さえられない、決まらない。」
「指が届かない。」等々。私もずっとそうでした。右手は、爪をよく磨いて雑音がしないよ
うに、という位で、練習の殆どは左手の動きの習得に費やすことが日常のパターンでした。

ところが、「やっぱり右手」なんです。右手がどれくらいコントロールされてしっり表現で
きるかで、曲はまるっきり変わります。演奏する時の意識を右指に持ってゆくことで、自
分の生み出す音をよく聞けるようになります。不思議なことに左手の動きも良くなります。
NHK交響楽団の第1ヴァイオリンを長く務めた鶴我さんの本にも、右の弓使い(ボーイン
グ)にこそ究極の探求心が必要だ、と記されております。音を生み出す方なんです。
　こんなことを書くと「ギター何年やってんだ！！」とお叱りを受けるかもしれませんが、
何年やっても試行錯誤の連続なんですね、これが。でも、1つづつでも「気づく」と言うのは、
進んでいる証と言っていいでしょう。

（ 5回目のビワイチを目指す指揮者 )　

滋賀新堀ギター音楽院　小山清のギター教室