ガラクタ通信 滋賀新堀ギター音楽院

芸術の秋、音楽の秋の到来

「例年にない」という枕詞が頻繁に聴かれるようになりました。この夏も記録的な長雨
と低温が続き、コロナの影響もあり、「琵琶湖に行ってひと泳ぎしょう」という発想すら浮
かんできませんでした。しかし、季節は確実に進み、ギターの音が最も冴えてくる秋を
迎えようとしています。そこで、練習に際していくつかの提案&お知らせを記します。

<ギターの管理>

大切なギターがいつも健康で良い音を奏でてくれたらいいですね。基本的には私達が気
持ち良く過ごせる環境がギターにとってもよい条件です。特別なメンテナンスは必要あり
ませんが、手垢のベタベタついたギターは見ていて良い音がでるようには思えません。
夏場は弾いたあとは良く拭いておくようにしましよう。
 弦の交換の目安として、1,2,3弦はフレットに当たる部分が凸凹してきたら。
4,5,6は表面の銅線が錆びてきて色が変わってきたら変え時です。
弦を交換すると音が一変して良く響きます。夏を越えたら弦交換を。

<響を味わう>

最近レッスンをしていて感じることは、指の動きに囚われ過ぎて、肝心の響を味わう余
裕を無くしている人が多く見受けられます。本来、美しい音を楽しむために練習している
はずなのですが、次第に指の動きに気持ちが集中し、力づくで動かそうとししている。

後述しますが、指は決して力では動くようになりません。一つ一つ無理のないように積み重
ねてゆけば自分の思った通りに動いてくれます。それには、ひとつひとつの音をよく聴いて
味わうことです。「ああ良い響きだな」と味わいながらゆっくりと弾き進めてゆくのです。
いきなり自分の頭の中にある曲のイメージで弾くのでなく、あくまでも1個づつ丁寧に
響かせて、その音を味わいましょう。良いフォームと良いタッチ、それに良いギターがあれば
誰もがギターの大きな魅力に浸ることができます。くれぐれもギターと格闘しないように。
それが状態の近道でもありますし生涯の愛好者となれる方法です。

<揺れる肘>

 演奏するときに意識する場所はギターのキャリアが浅い人から順に、指先→手首→肘→
肩→背中→身体全体となってゆきます。名人は全身を使って演奏しているのです。私も
その域を目指しているのですが、なかなか難しいですね。そこで先ず指先から肘へ視点を
移して見ましょう。左手の動きから説明します。

-実験1-
・左手の手のひらを顔に向け、フレットを押さえているように指を軽く曲げ、親指を中指の
対面辺りにもってくる。
・手首を支点にして肘を左右にゆっくり動かしてみる。そうすると、指の角度が変わります。

-実験2-
・Cコード(ド、ミ、ド)を押さえてみる。
・次にG7コード(ソ、シ、ファ)を押さえてみる。
交互にやりながら左ひじの動きを見てみると、CとG7では肘の位置が違うことに気づくと
思います。ここがポイントです。今度は肘の位置を決めてからそれぞれのコードを押さえ
るようにしてみてください。肘を意識して指の角度を変えてから押さえるのです。どうで
しょうか、少しは変わりましたか。肘が意識出来たら次はその肘を動かすための肩の使い
方を意識する、そうして次第に全身へと……。是非!お勧めです。右手については次回。

★☆ 今後の主な行事予定のお知らせ ★☆;

1、八幡堀まつり、野間邸演奏
八幡堀まつりの開催が未だに決まっておりませんので未定です。

2、近江八幡市民音楽祭
 11月14日(日) 中止となりました。

3、クリスマスコンサート開催について
 12月12日(日)開催を予定しております。今年7月〜来年3月まで分芸セミナリヨが改修
工事で使用不可。できるだけ響きの良い場所で行いたいので、豊郷小学校旧校舎群の講堂
を “仮押さえ”という形で予約しました。最終的な判断は“オリ・パラ”が終わってから
の状況をみて行いたいと思います。


※上記の“予定”となっている行事は会場の都合で日程が変更になることがあります。
又、これ以外も随時イベントが入ってまいります。詳しくは毎月の我楽多通信でご確認下さい。
   
 
  発表会やコンクールなど、ステージの録画を見ると必死の形相で演奏する自分がそこに
映っています。一方、にこやかに演奏している人からは、より強いメッセージが伝わる気が
します。家で練習していても家族から「顔、こわい。」と言われる私にとって、それは
とても魅力的に感じられ、自分も演奏する姿から楽しさを観客の方に向けて発信したいと
思っています。

 顔がこわい理由の1つが、「楽譜」です。楽器を弾いている手元はぼんやりしていても
大丈夫ですが、楽譜は眼鏡をかけないと見えません。眼鏡の縁などが気になってしまい、
また楽譜を目で追っていると「険しい顔」になってしまいます。つまり、自分にとって
にこやかに演奏するためには、少しでも早く暗譜し、裸眼で意識して笑う練習をすること
だと思います。

コロナ禍の今は、集団練習でマスクが必須なので口元が見えません。ですから、照れる
ことなく笑いを練習できます。今年のクリスマスコンサートでは、マスクを外してにこやかに
良い演奏ができるようにがんばりたいと思います。




                              

(ヴィオラ・ダ・ガンバ 寺本)  

   
   
【 アンサンブル&市民ギターオーケストラの予定 】

 ◆滋賀市民ギターオーケストラ 練習日
   9/11(中止)、25…アクティ近江八幡 メヌエット、ファランドール、シルクロード

 ◆ギターアンサンブル湖風
   9/11(中止)、25…アクティ近江八幡 諸人、ハ長調、ワルツ、J.U.スーパーUMIKZE

 ◆ふなっこ合奏団 (ギター)
   9/13、27…14:00〜15:00 教室


 ◆あゆっこ合奏団 (ウクレレ)
   9/13、27…15:30〜16:30 教室


 ♪教室からの重要なお知らせ♪


教室は私一人で行っています。できるだけ円滑にレッスンができるよう下記の点にご理解とご協力
をお願いいたします。

・授業料は口座振替にてお願いいたします。
・1月、5月、8月以外の月は第5週目の通常レッスンはありません。予約は4週目まででお願い
 いたします。

◆予約&欠席について
 ・予約は直接教室で行うか、電話にてお願いいたします。メールでも受け付けますが、
  確認する時間により、遅くなることがあります。
 ・レッスン当日のキャンセルは原則として振替を行いません。ましてドタキャンは×です。
 ・予約確認のための電話は出来るだけ午前9時〜10時、午後1時〜2時の間にお願いします。

◆感染症に関するお願い
 ・風邪やインフルエンザ等感染症の場合は、初期症状でもレッスンはご遠慮ください。
 私も同様の場合レッスンを休ませていただきます。尚、私の都合で休んだ場合は必ず振替を行います。

・レッスン前にチューニングしておいてください。出来ればレッスン10分前に来て練習室で準備を
済ませレッスンの能率を上げましょう。






滋賀新堀ギター音楽院 小山清のギター教室